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3月

 桜の開花予想が始まりますと、鼻がむずむずする方も多いと思います。杉の花粉が原因で発見された花粉症は、文字通り花粉に対するアレルギー反応です。食べ物などの蕁麻疹も同じようなアレルギー反応です。ですから、人によっては花粉を顔に浴びることで、目の周囲が浮腫んだり、頬が赤くなったりもします。治療の基本は、花粉を浴びない事です。マスクやゴーグル、厚めの化粧などが必要ですが、実際にはなかなか難しいですよね。ですから、浴びたら早めに取り除く事が大事です。アレルギーを押さえる飲み薬とともに、目や鼻の洗浄、うがいなどは効果的です。さらには、点眼薬、点鼻薬もありますので、上手く組み合わせて乗り切りましょう。
花粉のアレルギーは、実は、果物などの食物アレルギーとも関係しています。リンゴやサクランボ、パイナップル、キウイなどを食べると唇が腫れないまでも、咽や舌にピリピリと刺激を感じる人は、果物アレルギーの可能性があります。酷い場合には、吐いたり、下痢をしたりする方もいます。食べるとピリピリするような果物に心当たりのある方は、検査をお勧めします。アレルギーは食べ物の好き嫌いとはまったく別ですので、気をつけて下さい。


8月

 ずいぶんと暑くなってきました。もう古い言葉になった気もしますが、冷房病という言葉がありました。温度差が激しいところ、つまり冷房の効いているところと、暑い屋外とを短時間で出入りすると、どうなるでしょう。人間は体温を一定に保つようにできている生き物です。ですから、気温が高い場合は、汗を出し、皮膚の表面の血流を増やして熱を逃がします。低い温度では、この逆のことを行います。ですが、これは瞬時にできるものではありません。急に汗をかいたり、ひっこめたり、皮膚の血流を増やしたり、鳥肌をたててみたりと、都合よくは反応できないのです。
 ですから、温度差のある場所を行き来することは、知らず知らずに体に負担をかけることになります。さらには、「暑い場所での対応」を体がしている途中に、涼しい場所に移ったりされると、追いつかない場合もあります。つまり、逆の対応になってしまうこともあるのです。
 温度差が一番、体にこたえます。話題のクールビズは、環境だけでなく、体にも優しいことになりますね。


5月

 日本脳炎の予防接種が先月末に急遽中止になりました。正確には「接種の積極的な推奨は中止する」というものです。私の場合、このニュースを最初に知ったのは朝のラジオニュースでした。厚生労働省からの文書が当院にファックスされてきたのは、同日の夜8時過ぎでした。この時期は、ちょうど日本脳炎の予防接種シーズンで、小中学校では公費接種の用紙を配布したばかりでした。すでに接種を受けた方も大勢いました。「急遽」というには、お粗末な情報伝達です。新聞の朝刊を読んで心配になり問い合わせようかと思案していた保護者も実際いらっしゃいました。偶然、情報を得ていたので、対応には混乱をきたしませんでしたが、どうも納得のいかない厚労省の発表の仕方だと感じました。
重篤な副作用(重症の脳炎)との関連が否定できない、というのが今回の措置の理由です。疾病の予防、ワクチンの管理は国の大切な仕事の一つだと思います。国の判断での急遽中止は止む終えないことですが、中止した後はどうするのかについては余り伝わってきませんし、文章も配布されていません。マスコミによれば、来年には副作用の少ないワクチンが供給されるということですので、来年以降は「接種を積極的に推奨する」とのことです。今年、接種予定であった方は、接種再開時の対応について各自治体に問い合わせるしかないようです。国民のケアをするにしては残念な対応と思われた今回の措置でした。


4月

 サプリメントが話題です。健康食品も盛んです。よく、「これ、効きますか」と質問されます。あるいは、「自然のもの」だから身体に良いという言葉も耳にします。確かに、人間が科学の力で作り出したものの中には、人の知恵では及ばぬ働き(副作用)をもたらすものもあります。ですが、同じように自然のものにも、人にとって計り知れない害をもたらすものも同じようにあるのです。普段は毒をもたないキノコを食べて腎不全になり話題にもなりましたね。
人は生きるために、食物が必要です。その中には身体に良いものも悪いものもあります。万人に害のあるもの、特定の人だけを害をなすものなど、いろいろです。では、どうしたら良いでしょう。例として、蕎麦アレルギーを考えてください。蕎麦にはビタミンが豊富、栄養がたっぷりですが、アレルギーの人には命取りになります。そうです、先ず大事なことは、自分の身体を知ることなのです。自分にとって何が余分で、何が足りないかを正しく知ることです。
余分なものは控え、足りないものを補うこと、これが大事です。特に自分にとって余分なものは理解しやすいのではないでしょうか。まずは控えることからはじめましょう。それから足りないものを探すことをお勧めします。
【いろいろ救急箱】
1  急な発熱は・・
春と秋は、気候も変わりやすく抵抗力もさがります。風邪などで、熱が出ることも多いですよね。熱が出たら、どうしますか?
正解は、1)安静にして、頭や脇を冷やして、自然に下がるのを待つことです。熱下げは、まずは使いません。2)熱で睡眠や食事がとれない、もともと体力がない場合は、熱下げを最小限度で使う。3)熱下げを使う時は、特に水分を充分にとっておく。少量の塩分も補う。熱は身体の防御反応ですから、無理には下げません。ただし、高熱が続くと、体力も消耗しますから、そのあたりを見計らって使用しましょう。熱下げを使い続けて、熱をさげることだけに注目してしまうのは、一番、良くない方法です。高熱で脳炎になるというのは、迷信です。ちなみに髄膜炎は微熱と吐き気、脳炎は意識が悪くなるというのが症状です。


3月

 月遅れのインフルエンザの流行でした。花粉症とインフルエンザ、感染性胃腸炎まで入り乱れて、なかなか具合の良くならない方が多かったようです。加えて、お子さんのB型インフルエンザへの特効薬タミフルの効果が、今ひとつだったようです。ウイルスも人間と同じように生き物ですから、絶滅しないように変化していくのでしょうか。
ばい菌(細菌)の中で人間に悪さをして肺炎などを起こす病原菌を、絶滅させるべく抗生物質が発明されました。しかし、病原菌は抗生物質に耐えられるように変化するのです。これを耐性菌と呼んでいます。あるいは、本来、悪さをしない菌が人の中で勢力を伸ばして、場合によっては命に関わる場合も出てきました(弱毒菌感染といいます)。不必要な抗生物質を乱用した人では余命が短い、などという報告もあるくらいです。
共栄共存とは言いませんが、他の生命体と折り合いをつけるような医療が程よいのかもしれません。


1月

 本年も、分かり易い言葉で医学情報をお伝えできればと思っています。どうぞ、よろしくお願いします。
さて、国立感染症研究所の情報センターによると、12月末現在のインフルエンザ警報は、宮城県の一部で発令されているのみです。例年と比べると、流行の兆しが、遅れているようですが、東北本線沿いに南下する可能性があり、注意が必要です。前回の特効薬の予防投与についてのお話をします。商品名タミフルの予防投与が認められたのは、昨年の秋です。ただし、制限がついています。一つは、投与の適応となる方、もう一つは、薬剤費だけは自己負担となるということです。投与の適応となるのは、家族がインフルエンザと診断された方で、1)65歳以上、2)慢性の呼吸器・心臓疾患、腎疾患、糖尿病などの方です。そして、健康成人と13歳未満の小児は対象外になっています。飲む期間や用量も治療時と異なりますので、ご相談ください。


11月

 インフルエンザの季節外れの集団発生が、大阪で9月末に確認されました。これは、とても異例のことで、通常の流行は12月ごろからなのです。実は、インフルエンザにはAとBという分類の中にも、さらに種類があります。ワクチンは、今年の冬に流行すると思われる種類を世界中で予測して、それを参考に、各国で別々に準備されるのです。ちなみに、今年の日本のワクチンには、ニューカレドニア(ソ連型)株、ワイオミング株(香港型)という2種類のA型と上海株という1種類のB型が含まれています。予測ですので外れることもあります。前回の冬の場合は、A香港型の9割が、突然変異のために、ワクチンに使用した型から外れていたようです。今年は、それに対応したワクチンが用意されました。さて、冒頭の季節外れに流行したインフルエンザは、調査の結果、今年のワクチンが有効な型でした。もしかしたら、今年は例年より、早く流行するかもしれませんね。
もしも、ワクチンを打ってもインフルエンザにかかってしまった場合には、前回お話した、特効薬がありますが、早めに飲まないと効目がありませんので、注意が必要ですね。ところで、その特効薬の予防投与が認可されました。
次回は、そのお話をします。


10月

 インフルエンザの予防接種が、始まりました。インフルエンザと普通の風邪とは、どこが違うのでしょう。それは、原因になるウイルスの性質が違うのです。ウイルスは、人のノドなどに付着しても、すぐに排除されてしまうものや、これといった悪さをしないものもあります。
一般の風邪のウイルス(夏と冬で、やや種類が違いますが)は、ノドなどから侵入しても、健康な人の場合には、数日で自然の抵抗力によって排除されてしまいます。これは、以前に侵入してきたウイルスの姿を身体が覚えていて、すぐに対処ができるからなのです。
ところが、インフルエンザウイルスは、毎年、突然変異で、姿を変えてしまうのです。さらには、人から人への感染力や増殖力も、他の風邪ウイルスよりも強いのです。ですから、インフルエンザウイルスに侵入されると、防御反応をかいくぐり、24時間ぐらいで発症し、なかなか退治できずに高熱が続くのです。そこで、予防接種(身体に姿を覚えさせる)が必要なのです。今では、インフルエンザウイルスが身体の中で、増えるのを妨げる特効薬も開発されています。ですが、増える前に飲まないと意味がありませんので、早めに受診しましょう。


9月 その2

 「ハムスターにかまれて、ショック死」。埼玉県の男性を見舞った不幸です。アナフィラキシーショックといって、アレルギー反応のなかでも、短時間に全身で起こる怖い反応です。有名なのは、蜂に刺されたりした時です。刺されてから30分以内に、全身のむくみ、呼吸困難、血圧の低下がおきます。
以前に「いろいろ救急箱」でも、お話しましたが、虫に刺されるだけでなく、ビタミン剤などの薬物、サプリメント、あるいは、食べ物(蕎麦が有名ですね)、消毒薬など、あらゆる物質でおきます。犬に咬まれて、猫に引掻かれて、という報告は、聞きませんが、理屈としては、起こりえます。
何度か異物(自分以外の生き物の唾液、体液なども含めて)が、身体に入り込み、それに対して警戒態勢を自分の身体がとってしまうのです。その待ち構えている状態のときに、咬まれたり、刺されたり、食べたり、飲んだりすると、反応が起きます。軽いものでは、マブタや唇の腫れ、全身の痒みですが、酷く反応すると、呼吸困難、血圧低下で、命にかかわります。痒みや浮腫みが、急に出てきたら、慌てないで、受診しましょう。急いで騒いだりすると、症状が酷くなったり、早くすすんだりします。


9月 その1

 秋になると天候が変わりやすくなります。気圧や気温、湿度も毎日変化します。古くから、夏の不摂生が、秋の病を起こすと言われています。夏の間に冷たいものばかり飲んでいて胃の働きを弱めてしまっていたり、充分な栄養を摂っていなかったり、夜更かしで寝不足だったりで、身体のバランスを崩してしまっている人は、早めに体調を整えましょう。
まずは、冷たい飲み物や食べ物より、温かく消化の良い物を摂りましょう。また、もし食べすぎ飲みすぎだったと思われる時は、数日でかまわないので、食べる量を減らしましょう。絶食でなく、満腹の半分ぐらいを食べるつもりで、三食を決まった時間で食べるようにします。さらには、睡眠時間を規則的にしましょう。朝、起きられない人は、早く寝るのではなく、まずは早起きから始めます。夜更かしで眠れない人は、ゆっくりと熱くない入浴をして、30分たってから就寝しましょう。眠る必要はありません。目を閉じているだけで大丈夫です。どうしても眠れない時は、足だけぬるま湯に漬けます。静かな音楽、ラジオなども良いでしょう。アロマ、お香もいいですね。
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8月 その2

 プール熱、水イボ。この時期、学校の先生方や、お母さんの間で、話題になる病名です。両方ともウイルスが原因です。ウイルスの聞くと、すぐ、伝染するのでは、と、思ってしまいますね。確かに、子供同士で水の中などで、濃厚に接触したりすると、伝染します。
正確にいうと、プール熱は、アデノウイルスの仲間が、目の粘液、唾液、便を介して、直接、口、目へ感染します。ですから、プールでうつりやすいのです。一方、水イボは、伝染性軟属腫ウイルスが原因で、イボの中身が、細かな傷を通じて伝染します。引っかき傷からうつります。
ですから両方とも、ハシカやオタフク風邪のように、空気で感染するわけでは、ありません。直接、触れたり、水を介したりしないとウツラナイのです。ただし、プール熱の感染力は強いので、プールは、もちろん、登校も停止になります(これは、子供の場合、直接に接触をしやすいからです)。水イボは、専門家の間でも、プールに関して、意見がわかれます。自然に治るまで時間がかかるので、ずっとプールに入れないというのも、大きな問題だからです。なにしろ、特殊な接触をしない限り、伝染しないのですから。
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8月 その1

 夏は、つい冷たいものを余計にとってしまいそうです。朝から冷たいジュース、牛乳。食事時の麦茶、おやつにアイスクリーム、カキ氷。そして、風呂上りのビールや、冷やしたスイカ。身体の中、つまり胃の温度をどんどん下げてしまいます。もともと、人間の臓器、内臓は37度ぐらいで活発に動くようにできていますから、冷やされた胃は、上手く機能できなくなってしまいます。漢方の世界でも、夏に身体を冷やすと、天候が変化しやすい秋への準備ができなくなって、風邪などを引き易くなるとも言われています。
ですから、食欲がないからといって、ノド通りの良い冷たい物を摂りすぎると、胃の動きが悪くなり、ますます食欲がなくなってしまいます。
冷たいものは、ノド(つまり脳の感覚なのですが)を喜ばせるために、少しだけ。後は内臓を労わる温かい食事が良いのです。汗をしっかりかいて、風に当たりながら、温かい食べ物を食べる。これが、一番のようです。
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7月 その2

 急に暑くなりました。各地で熱中症が発生しています。ところで、日射病とは言わないのでしょうか。以前は、そういう呼び名もありましたが、炎天下でなくとも、同じような症状になりますので、今は、より広く捉える意味から、熱中症と呼んでいます。いずれも、暑い場所で過剰な脱水によって、体温の調節ができなくなり、高体温になってしまう状態です。
熱中症は、大きく分けて、三種類です。熱痙攣、熱疲労、熱射病といいます。人間は、外界から温められても体温があがりすぎないように、冷却装置を持っています。自動車のエンジンと同じですね。体温を上げない方法の一番は、おとなしくしていること(エンジンを動かさない)ですが、そういうわけにもいきません。そこで、暑い季節には、運動や労働をしてあがった体温を、汗をかいて下げるのです。実は、汗が出るだけでは、体温は下がりません。汗が蒸発しないと下がらないのです。だから、湿度が高く、蒸していたり、風がなかったりするときは、熱中症に注意が必要なのです。
汗の原料(水分と塩分)を上手く補給しながら、風通しを良くして、体温の上昇を予防しましょう。出ていた汗が出なくなったら、危険信号です。運動や作業に、夢中になってしまうのも危険ですね。だから「熱中」症、というわけではありません。
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7月 その1

 腫瘍マーカーというのをご存知でしょうか。最近は、前立腺癌の腫瘍マーカーの一つ「PSA」が有名ですね。宮内庁では、その数値に神経質になっているようです。最近では、この腫瘍マーカーを人間ドックはもちろん、一般の検診にも取り入れる自治体や企業が増えています。少し前には、「CA19−9」、「CEA」と呼ばれる大腸癌や胃癌などで上昇する腫瘍マーカーが話題でした。
ところで、何故、流行のように、検査項目が変化するのでしょう。それは、生活習慣や環境の変化によって、多くの人がかかり易い病気が変化するからなのです。癌について言えば、日本人特有に多かった胃癌の発生が減って、大腸癌、そして今は、乳癌、肺癌と前立腺癌の時代なのです。
いづれにしても、早期に見つければ、治療手段は、豊富にあります。見過ごしてしまうと、治療法も限られてしまうのです。検診を上手く利用して、早期発見に努めましょう。
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6月

 梅雨の季節です。そろそろ、カビ対策が必要です。カビといっても、人間に生えるカビへの対策です。一番有名なカビは、白癬菌、つまり水虫ですね。冬の間、おとなしくしていた水虫が、そろそろ活発になります。水虫(白癬菌)は、人間の皮膚を栄養にして、成長します。ですから、皮膚の一部である爪にも生えますし、爪も皮膚同様、ボロボロと弱くなって崩れます。皮が剥けてしまうのと同じ理屈です。治療法は、お風呂場のカビ同様。乾燥と清潔、そしてカビ退治の薬剤です。本当は、冬の間に、しっかり退治しておきたかったのですが、症状が少ないと、億劫になって、忘れてしまいますよね。今からでも遅くありません。
ただし、カビの生命力、繁殖力は、強烈です。お風呂場を思い浮かべれば、おわかりですよね。ですから、気長に手を緩めずに治療しなくていけません。爪を食べられる前に、今度こそは、しっかり治しましょう。
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5月 その2

 医療機関はもちろん、公共施設の全面禁煙は、いまや当たり前ですね。喫煙者には、肩身が狭い社会となりました。最近、急に禁煙の波が広がったのには、理由があります。もちろん、タバコを吸う人には、肺だけでなく、肝臓、食道、喉頭、子宮の癌の発生率が、吸わない人の2倍以上(喉頭がんは30倍)もあることも、その一つです。しかし、何よりも困ったことは、吸わない人へのタバコの煙の害が、予想以上だったことなのです。夫が1日20本以上吸う場合の配偶者の肺ガン死亡率は、2倍あります。同様に、母親が喫煙者の場合の子供の喘息症状は、3倍近くになります。吸わないという自由もないまま、発ガン物質を吸わされるというのは、問題です。ダイオキシンの問題と差がないのです。
タバコの害は、吸う本人だけの問題ではないと判ってきたことが、禁煙を急速にすすめている大きな理由なのです。
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5月 その1

 季節の変わり目を過ごすこの時期、新しい環境で生活を始めた人も、多いでしょう。かつては「五月病」などという言葉が流行ましたね。「心身症」と名づけられる病気があります。「うつ病」と、どう違うのでしょう。
「心身症」とは、緊張状態などの強いストレスが続いたために、それが原因で、身体に症状が現れる病気のことです。ですから、ストレスが弱まると、症状も良くなります。「うつ病」とは、そこが違います。また、身体に現れる症状は、咳、めまい、声がでない、呼吸困難、胃痛、過食、多飲、頭痛、発疹、耳鳴り、等いろいろあります。感情が極端に乏しくなったり、感情的な行動をとったり、仕事への過剰なノメリ込み、せっかちで焦った行動や、他人への批判などの心理的な症状も特徴です。
病名のように、身体と心の両面への治療が必要です。身体の症状に合わせた薬を使いながら、ストレスを上手く扱うことが大切なのです。
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4月 その2

 最近の話題の一つに、「慢性閉塞性肺疾患」という病名があります。なんだか、厳しい名前で、ピンときませんね。実は、一昔前、三つの病気だったものを、まとめてこう呼ぶようになったのです。その三つとは、「慢性気管支炎」「肺気腫」「気管支喘息」です。何故、まとめてしまったかというと、この三つは、合併することが、多いからです。ただし、「小児喘息」はこれらとは、別です。
それぞれの特徴を、簡単に書きます。「慢性気管支炎」は、冬になると大量の痰が出ます。「肺気腫」は、動くと息切れがしたり、会話の途中で息継ぎが必要です。「気管支喘息」は、突然、息を吐きにくくなって、イキミながら吐くと、甲高い音がします。
原因は、アレルギーなどもありますが、いずれにしても炎症が引き金になっておこります。そして、「気管支喘息」以外は、進行性に肺を破壊していきます。特に、タバコを吸っている人では、進行が早いようです。初期の症状は、1)冬には痰が多く、なかなか、咳が治らない、2)少し動くと息切れがする、3)時々、夜から朝方にかけて、咳のあとに急に苦しくなる、などです。こんな症状が、最近あるようでしたら、一度、検査をお勧めします。

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4月 その1

 「医食同源」と昔から言われています。最近、生活習慣病と言われる病気は、まさしく、この「医食同源」に関わる病気です。よく、カラダに良い食べ物とか、何々病に効果のある食物とか、耳にしますね。その時のキーワードは、「適度に」食べる。足りない分を「補う」ということです。つまり、一言にしてしまえば、「自分の身体に見合った食事をする」ということです。
お酒を思い描くと分かり易いと思います。まったく飲めない人から、大酒呑みまでいますよね。アルコールの効用も、毒性も、人それぞれなのです。ですから逆に、どんなに身体に良いと言われる食べ物にも毒性(副作用)は、あります。
薬と同じように、食物も、人それぞれに合ったものを、適切な量で摂取するのが、副作用もなく、効果的です。「医食同源」は、オーダーメイドでなくてはいけません。つまり、生活習慣病こそ、それぞれの生活状況、食事習慣などに応じた治療計画(食事、運動、薬物)が必要なのです。
 それには、まず自分の身体の状態を、常に、よく知っているということが大切ですね。

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3月 その2

 今年は、気候が安定しません。昨年から、インフルエンザは少なかったものの、いろいろな症状の風邪で、お悩みの方が来院されました。その最先端の風邪を、多分、真っ先に貰うのが、医者かもしれません。医者も風邪はひきます。
 では、医者は、自分の風邪を、どうやって予防したり、治したりするとおもわれますか?残念ながら、風邪の特攻薬はありません。まずは予防のために、ウガイと睡眠です。それでも、かかってしまった時は、その時々の症状にあわせた薬を飲みます。場合によっては、一日三回とも、違った薬を飲むこともあります。
 総合感冒薬という便利が薬もありますが、咳、痰、のどの痛み、身体の痛み、鼻水と、それぞれ、そのときの不快な症状に合わせて、使い分けできたほうが効果的です。
 症状は時間と共に変化します。三日分から五日分ぐらいまでした、同じ薬をお出ししないのは、そうい理由なのです。
 どうしても休めない、無理をしなくてはいけないという場合には、ご相談ください。一緒に知恵を絞りましょう。

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3月 その1

 春の色の季節となりました。風の香りよりも、目の痒みで春の訪れを知るなどは、風情のないことですね。今年は花粉の量は、例年の1割と少ないものの、アレルギーの症状は、一般的に、量には関係ないとも言われます。むしろ例年より早く症状が出そうです。あまり知られていませんが、顔のむくみ、頭痛、咳なども、花粉症の症状であることもあります。アレルギーの血液検査をお勧めします。
一日一回で、あまり眠気のない内服薬や、鼻づまりに有効な点鼻薬などもありますので、上手く使い分けしましょう。
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